しばらくぶりに友人が仕事を手伝いに来てくれた。
田園調布「醍醐」の寿司を買ってきてもらい、仕事の後で2人で食べた。自家製のぬか漬けと秋田の銘酒「刈穂」と共に。
しばらく手伝いに来なかった友人は一年半くらい前から言葉が思うように出てこなくなった。2人で話す分にはコミニケーションに支障はないが、友人はとても気にしていた。
この夏、病院で検査を受けると進行性失語症と診断された。特別に脳の病気をしたわけでもないのにこんな症状が出るのは珍しい例なのだそうだ。
キャリアウーマンだった彼女はちょうどその年に会社を定年退職した。その直後、家族の死やペットの死が重なりショックは大きかったと思われる。それが今の症状に影響したのかどうかはわからないが。
言葉の障害の他にも真っ直ぐ歩けないとか、手先がきかないなどの肉体的な症状も出ているとか。リハビリで現状維持はできるが、良くなることはないと医師に言われたそうだ。
彼女はあまり口に出さないが、さぞがっかりしたことだろうと思う。
私にできることは変わらぬお付き合いをすることだ。仕事も出来るだけ手伝ってもらって、一緒にご飯を食べたり、旅にも行きたい。
昨日も仕事の合間にゲームをしたりして楽しく過ごした。言語の機能回復に良さそうなゲームを探しておいた。正直、これは私にもいいみたい。(追ってご紹介しますね)
彼女の仕事はとても丁寧で、昨日は書類の整理をしてもらった。その仕事ぶりは以前と何も変わらない。ずっと変わらないことを願っている。
歳を重ねると周囲にもいろいろな出来事が起こる。「大丈夫」と信じて前向きに生きるしかない。